理事長所信

 

2022年度理事長所信

一般社団法人丹羽青年会議所

第28代理事長

近藤正典

 

はじめに

今から71年前、日本で青年会議所運動が始まりました。設立趣意書にはこうあります。

新日本の再建は我々青年の仕事である。更めて述べる迄もなく今日の日本の実情は極めて苦難に満ちている。この苦難を打開してゆくため採るべき途は先ず国内経済の充実であり、国際経済との密接なる提携である。その任務の大半を負っている我々青年はあらゆる機会をとらえて互に団結し自らの修養に努めなければならぬと信ずる。

このような高い志を持った青年達による活動は瞬く間に広がり、戦後の日本の復興、そしてその後も数々の社会課題へと向き合い、明るい社会づくりへその志は受け継がれています。私たちのまちに青年会議所ができたのも、大きな地震災害のあった年でした。防災や復興支援、ボランティアといったものにより一層注目を集め、公共というものに関心が高まる中、その後も激変する社会と向き合いながら地域を牽引してきた先輩方の運動はこの地で大きく根付いています。

そして現在、私たちは未曽有の危機に直面しています。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックにより私たちの生活は一変しました。これまでの日常生活は当たり前ではなくなり、世界規模で社会活動、経済活動に甚大な被害をもたらし、そして今なお私たちの生活の多くを脅かしています。長く続く自粛期間と終息の先の見えない混沌とした状況は人々に不安を与え、その恐怖心から生まれる誤解や偏見によって起こる差別、新しい生活様式へと順応できず困っている人々、情報過多の中での誹謗中傷、医療崩壊の緊迫と医療が受けられず孤独の中苦しむ人々の存在といった多くの問題が後を絶ちません。

初めて体験する緊急事態宣言によって閑散としたまちを見て、大変恐ろしくなった思いをしたことを、私は今も忘れません。こんな時代だからこそ、私たちにできることは何か。怖い思いをしたと足をすくませて、じっと我慢をして、終息するのをただ待つのが本当にいいのか、否。

私たちは苦しみながらも、変化に順応しようとする、意識改革と行動変容が必要であります。それができるのは、まぎれもなく、先の述べた創始の精神を受け継ぐ私たちの使命でありJAYCEEのあるべき姿です。

今こそ原点回帰。

この地域、この社会を明るく豊かな社会へと導くのは我々青年にあり。

先輩諸氏がこれまで紡いでこられた想いや情熱へ敬意を払い、メンバーの結束を固め、目まぐるしく変化する社会の中でも、私たちの成長が地域を変え未来を変えると信じ、全力で邁進して参る所存です。

 

コロナ禍の課題の一方で、私たちが取り組んできた問題に対しても生活スタイルの変化から新しい発想を持っての取り組みが必要であると考えられます。コロナ禍により益々の加速を見せる少子化と高齢化の問題はより深刻となっていくと考えられます。合わせて問題となっている都市部への一極集中の社会現象も、一時は企業の地方進出と話題にはなったものの、実際には未だ多極化へとは言い難い現状であるといえます。これらの問題に対して、私たちが地域のためにできることは、安心安全で暮らせられ、人々のつながりからなる地域社会であると考えられます。

また、私たち青年会議所が2019年より推奨しているSDGsの運動に対しても、今や様々なメディアで取り上げられ地域活動の中でも関心が高まっています。私たちはこの活動に先んじて取り組みを進めてきた経験を活かし、さらに地域社会へと広げられるようリーダーシップを持って取り組んでいかなければならないと考えています。

 

一時は活動自粛によって、やもなく進められずにいる運動も様々なアイディアを持って徐々に再開への兆しが見えてきている今こそ、新たなことへの挑戦のチャンスととらえ、失敗を恐れず実践していくことが必要です。

青年会議所はJCI MISSIONにある通り、青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供するためのものという認識を改めて持ち取り組んでまいります。一人では難しい新しい事への挑戦も仲間と助け合いながらならきっと出来るでしょう。

ステージと仲間たちはそろっています、さあ、主役であるあなた方一人ひとりがどう輝くか、私はとても楽しみにしています。

メンバーの団結力

組織とは同じ目的を持った集団であり、良い組織とは周りから必要とされ、構成している者にやりがいがあり、持続可能である必要があります。そのような組織からなる運動は必ず周りへの影響も大きなものとなるでしょう。しかしいくら良い組織となっても運動をしなければ何も伝えることができません。会議をすることに労力を割き実際の運動が先延ばしになってしまっては元も子もないのです。メンバー相互の密なる対話と、オープンな会議運営により生産性の高く効率的な運営が求められます。今年、丹羽青年会議所の平均在籍年数は4年を切りました。何かよくわからないまま参加しているという状態をなくす必要が求められます。今一度、定款や各規約を見直し、誰にでもわかりやすい会議体へと体制を整えることで、運動発信力を強められる組織強化へとつながると考えられます。

つながるまちづくり

私たち青年会議所は近年、地域、行政、民間団体そしてなにより住暮らす人々の連携を重視し取り組んでまいりました。しかしこのコロナ禍において人と人との交流が分断されてしまい、多くの交流の機会が失われ、従来通りの円滑な協力連携体制を築くことが容易ではなくなっています。まちは人とのつながりで出来ています。コロナ禍において助け合いの精神が生まれている今こそローカルでの人との交流を広げられるチャンスであると考えられます。また、ステイホーム推奨により自分の時間や家族との時間が増えた中では自分の住む地域への関心が高まることも考えられます。このような機会に地域コミュニティの充実化を図ることは、今後必ず訪れるであろう高齢化社会での助け合いに役立つと考えられます。また、いつ何時起こるか分からない自然災害に備えておくことにもつながります。

急速に拡大するオンラインでの交流は今や人々をつなぐ中心となっています。そこに合わせてさらにローカルでのつながりを充実させることで、安心安全なまちづくり、支え合うことのできるまちづくりの起点として運動をしてまいります。

 

自分に勧める拡大

 人に何かを勧めるときには、自分がいいと思っていないとなかなか出来るものではありません。会員拡大をするにおいてこのことは非常に重要です。人の興味は面白いと思うかどうかで決まるといっても過言ではありません。まずはJCと向き合い自分への成長の面白さに気が付くことです。そしてJCでのすべての事業や例会は会員拡大へと結びつくという考え行動することが重要です。自分に勧め、自分の親しい人へ勧め、より多くの人へと勧めていきましょう。一人でも多くの地域の青年がJCを通して成長し、コミュニティを広げ地域で活躍することほどの地域貢献はありません。そのためには、メンバーが参加しやすい環境づくりにも注力していく必要があります。JCでの成長の機会は参加してこそ得られるからです。メンバー間の連携を密にとり、拡大の手法という概念にとらわれることなく柔軟に動き、全体拡大という丹羽JCでの伝統を今一度盛り立て行こうではないか。 

おわりに

今まさに世の中は極めて困難に満ちている。

我々青年はあらゆる機会をとらえて互に団結し自らの修養に努めなければならぬと信ずる。

改めて、この創始の志が胸に響く。

 

挑戦なくして、成長はありません。

すべてのメンバーが自信と誇りをもって丹羽青年会議所の運動に邁進できるよう、そして支えていただいているすべての人に感謝の気持ちを持ち、メンバーとともに成長し続けることを固く誓い、所信とさせていただきます。