理事長所信

 

2021年度理事長所信

一般社団法人丹羽青年会議所

2021年度理事長

伊藤真人

 

はじめに

昨年令和という新時代の幕開けと共に突如として現れた新型コロナウイルスという未知なるウイルスの猛威が世界中に未曽有の危機をもたらしました。見えないウイルスとの戦いは世界中の誰もが当事者となり自分に今できるひとつひとつの行動を考えさせられる状況下にありました。もらわない、うつさない、ひとに会わないなどの行動はひとへの配慮、ひとが本来持っている思いやりが強く行動に現れたのではないでしようか。新型コロナウイルスと共存する新たな時代への突入により生活様式は様変わりし、経済活動は感染対策として、ソーシャルディスタンス、テレワークの推奨、人に代わって動くAlロボットの導入などを普及させ、ひとが動かずモノが移動しデジタルはもっと高速に移動する第4次産業革命は益々加速することになります。人類の進化と共にデジタル化は必然的かもしれません。問題なのは便利すぎるが故に本来あるべきひとの形を見失う可能性があることです。デジタル空間の中では、ひとの持つ温もりや、感情を肌で感じる事ができないからこそ、より相手を想い、気遣う心を持って順応することが必要だと考えます。これまでの青年会議所活動の手法や表現は異なっても、青年会議所で得られる価値は変わりません。先が見通せない時代だからこそ、自分に厳しく、ひとには優しく思いやりを持って行動できるよう自分で自分を教育することが必要不可欠です。手軽に多くの情報が得られる現代、調べて知識を得るだけではなく、実際に挑戦をし、多くの経験を通して学んだ事から物事の本質的な部分を見抜くことのできる青年経済人に成長してほしいと思います。青年会議所に付加価値を見出す事ができるのは自分自身です。誰のための青年会議所活動なのかそれも自分自身のためです。そして自己の成長により周りを感化させる事ができれば必ず明るい豊かな社会の実現につながると確信しております。そんな一瞬一瞬の時に気概と覚悟を胸に共に活動してまいりましよう。

組織力向上

組織力を高めるには、ひとり一人の能力を高めるだけでなく異なる能力を相互に連携させチームとして機能させる組織管理力が必要不可欠です。密閉・密集・密接の3密を避け自由に会えない今、メンバーと心を通わす心密の繋がりが大切です。そして組織を構成している一人ひとりのプレゼンスをしつかりと認めることで信頼関係という土台が培われます。

信頼関係から生まれるものそれは力です。その力はやがて大きな組織力となります。思いやりをもって時には厳しく、時には優しくメンバーとコミュニケーションを図りながら、同じ目標のもとメンバーの力を最大限に引き出させるよう自らが模範となり規律正しい円滑な組織運営を目指してまいります。

人と人が繋ぐまち

昨今の核家族化、少子高齢化などの社会現象の変化に伴って、人間関係の希薄化が問題視される中、今回のコロナ禍により、人とのつながりがますます失われつつあります。一方で ニケーションツールのデジタル化が進行してきています。デジタル化が進むにつれ無駄が省かれ、無駄をなくす=便利という図式になっています。対極にあるアナログは手間がかかり便利さは乏しくなります。便利になる上で無駄を省いてしまっていますが、その無駄の中には、人間の本質として欠くことのできない部分があると思います。確かにウイルスも怖い、災害も怖い、でも一番怖いのは人から思いやりがなくなることではないでしようか。私たちがこの現状を問題視することなく手なりの未来を受け入れてしまえば、思いやりが育まれないことで自己中心的な考え方や行動に偏りやすくなり、健全な人間関係の構築を阻害してしまう恐れがあります。今後、デジタル社会が加速する中でいかに自分たちが培ってきたアナログカと融合させながら人とのつながりを築いていくかが課題であります。まちに住み暮らす全ての人達が、他者とよりよく生きていく為に欠くことのできない思いやりの心を育み、心豊かな人の集合体からなるまちが必要だと考えます。世代を超えた交流を通して、こどもが大人から学び、また大人がこどもから学びを得て、互いの生活文化や価値観の理解を深め、他者を思いやることのできる地域共生社会のまちづくりを展開してまいります。

未来へつなぐ拡大

 

【青年の行動力と正義感はいかなる時代もその歴史を切り拓き、青年の英知と勇気は時代を先取りし改革を行ってきた。そしていつの時代にも青年の情熱と可能性は無限である】これは丹羽青年会議所創立宣言文の一文であります。皆さんはこの宣言文を見てなにを思いますか。なにを感じますか。どんな想いで26年間地域に根差した運動を展開してきたのかを考えたことはありますか。諸先輩方が創りあげてきた想いを超え、明るい豊かな社会の実現を目指し、創り上げていく事こそが私達に与えられた義務であり、責任であり、超えなくてはならない壁そのものです。その壁を越えていく為にも私達の住み暮らすまちをより良くしていこうという想いに賛同してくれる仲間の会員拡大が必要不可欠です。まちに対する想いが原動力に変わった先には必ず仲間が集まってくると考えます。今一度私達ひとり一人がなんの為の拡大なのかを考え、青年だからこそできる行動力を武器に気概と覚悟をもって拡大に取り組んでいかなくてはなりません。

 

結びに

私は、青年の学び舎と言われている青年会議所に2012年に入会し、人生の転機を迎えました。右も左も分からなかった私にとって青年会議所は、学校のような存在でありました。多くの先輩や仲間からは教えてもらうこと、気づかされることが山のようにありました。今でも入会を迷っていた時に先輩が言っていた言葉が私の脳裏をよぎります。「自分が今までどれだけぬるま湯に浸かっていたのかがしみじみ感じると思うよ。」この言葉が胸に突き刺さり、私は興味本位で青年会議所の門を叩きました。入会の動機には、何かしら自分を変えたい。自分を成長させたい。そんな気持ちが多少あったのかもしれません。もしあの時、先輩が私の背中を押してくれなければ成長の機会もなく、自分の未来、まちの未来さえも考えていなかったのかもしれません。青年会議所で様々な経験をさせて頂く中で、自分が成長していることには、中々気づかないものです。今までできなかったこと、考えられなかったことが、自然と自ら考え実践できている自分は、今ここにいます。自己の成長は、JCのみならず、日常生活、社業に活かされていることも日々実感しております。今なら自信をもって言えます。短期間の間にこれだけ成長をさせてくれる団体は青年会議所しかありません。挑戦しなければ初めから失敗することもない。挑戦をしなければ得るものもない。様々なことに葛藤し、前進と後退を繰り返し、少しずつ前に進むことができた先に、成長があると私は思います。4 0歳までという限られた青年期に自分を成長させてくれるJCに本気で挑戦してみませんか。そんな本気でまちのことを考えている団体って、かっこいいと思いませんか。本気で考えてやっている人の周りには本当の仲間と呼べる人が集まってくる。人が人を創る。私達JCがまちの未来を創る。そして仲間との出会い。これこそがJCの醍醐味です。青年会議所が市民意識変革団体というのであれば、私達が誰よりも自身の成長を追い求め、人の気持ちがわかる団体でなくてはなりません。誰にも負けない英知と勇気と情熱を持ち輝き続ける事ができた先には、地域から必要とされる有益な団体へと昇華していく事でしよう。